世界中の経済、政治、学者のトップが集まり、連携して世界情勢の改善に取り組むことを目的とした国際機関が、「世界経済フォーラム」です。その年次総会としてスイスのダボスで開催されるのが、この「ダボス会議」になります。ここでは多くの最新技術や最新ニュースについての発言や発表があり、そして仮想通過やブロックチェーン技術に関する発言は年々増加しています。
2020年ダボス会議でおこなわれた仮想通過、ブロックチェーンに関する話題
日本人にとってもっとも興味深い話題としては、日本銀行がイングランド銀行など6つの中央銀行、国際決済銀行と協力して、デジタル通貨の研究をおこなうことを発表したことでしょう。これは、国が管理する通貨のアンチテーゼのような存在であった仮想通過に、新たな道を開く可能性を秘めた研究となりそうです。
また米ヘッジファンドBridgewater Associatesの創業者、レイ・ダリオが、現在の通貨システムである政府が不換紙幣を発行するという仕組みは、通貨価値の下落を招くため「現金は無価値」であると発言しました。これは一般的に使用する通貨を、仮想通貨へ全面的に移行する「通貨のコペルニクス的転回」を支持するものとして、大きな注目を集めることになったのです。