経済産業省主催「ブロックチェーンハッカソン2019」へのNEMブロックチェーン ワークショップ寄付についてご報告

2019年2月9日および16,17日に、学位・履修・職歴証明、研究データの記録・保存の領域において、ブロックチェーン技術の社会実装を進める事を目的として、経済産業省主催、株式会社リクルートR&D運営によるハッカソンイベントが開催されました。

リクルート社およびNEM.io Foundationの要請により、一般社団法人NEM JAPANより初心者向けNEMワークショップを寄付させて頂きました。ハッカソンには98名 / 22チームの参加があり、NEMワークショップには38名の参加申込を頂きました。
本記事は該当ハッカソンイベントにおいてNEMを採用し、受賞をされた参加者の方の声などをまとめたものです。

ブロックチェーンハッカソン会場

経済産業省 開催告知ページなど

学位・履修・職歴証明や研究データ管理をテーマにブロックチェーン・ハッカソンを開催します
真正性が担保された社会基盤を構築するために
2018年12月27日
https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181227004/20181227004.html

ブロックチェーンハッカソン2019を開催しました
~学位・履修・職歴証明や研究データ管理の真正性が担保される社会基盤構築を目指して~
2019年2月28日
https://www.meti.go.jp/press/2018/02/20190228004/20190228004.html

NEMを採用した受賞チーム

チーム名:AuthorizedMoment
経済産業省 アーリーエッジ賞(研究データ部門)
ソフトバンク株式会社 副賞

発表内容:ドローンで撮影された研究写真の信憑性を、リアルタイムにブロックチェーン上で記録する事で真正性を担保。また世界中の研究者が継続して利用可能なプラットフォームとして稼働させる「ソラノメ」。

AuthorizedMoment チームの皆さん

チーム名:HealMes
アンダーセン・毛利・友常法律事務所 副賞
株式会社リクルート 副賞
株式会社ジンズ 副賞

発表内容:生活習慣による慢性的な疾患の予防として、ウェアラブル端末より得た身体データをブロックチェーンに記録。
健康経歴として人事評価にも繋げ、社員・企業共にメリットがある仕組み「HealMes」。

HealMesチームの皆さん

受賞チームからのコメント

チーム名:AuthorizedMoment
會田昌史さん
髙梨美佳さん
橋本豪さん
山本裕貴さん
Vu Thuy Trangさん

このメンバーでチームを組んだ経緯
會田さんと話して、ブロックチェーンスキルに長けていらっしゃると気になっていました。デザイナーをお探しになっていたので、その感覚を持ちつつ、デザイナーもできる方を探し山本さんが見つかりました。橋本さんもプログラミングができるとのことと、Trangさんはスタートアップ支援などされているとのことで、また、別の領域。国内外、世代間ことなる多様な人材があつまるほうが面白いものが生まれることを期待しチームを結成しました。(髙梨さん)

企画で特に推したいポイント
自分が研究者の一人なので、研究者から見たデータ改ざんの問題、実験時にデータを集める苦労、大学の農学部で研究していた当時の学友の経験を思い出し、チームの皆で意見交換をしました。Open dataというコンセプトを共有し、ピアレビュー工程を早くするためのものを作りたいというアイデアを提案しました。(Trangさん)

なぜドローンなのかという疑問が当然わくと思いますが、我々は適当な理由があると考えています。ドローンを使うことで広範囲に自動で調査することが可能になり、人の手を介さないことでデータ収集の際に懸念される信頼性不足を阻止できると思っています。撮影までの信憑性を高めれば、あとはブロックチェーンで即座にデータを管理するので改ざんは難しくなります。セキュアなデータ収集が出来る手段を作ることで、容易に可能であった研究データ画像の改ざんへのハードルが高くなると考えています。(山本さん)

プロトタイプ開発時の苦労話
これまでもNEMでの開発は多くやってきたので、ノウハウを活かし、2日という短期間で実装することができました。サーバーサイドはnodejsでなくphpで行っているため、nem関連モジュールがnodejsほど恵まれた環境でないことで、独自実装が必要なことも多かったです。今回、ウォレット生成、xem&モザイク自動送受信、アポスティーユなどサーバー側で実装しましたが、リアルタイム個別モザイク作成などは間に合わず、先にプロジェクトごとに生成したモザイクをチケット代わりにする方式に変更し対応しました。(會田さん)

NEMを触った体験談
初心者なのでワークショップで環境構築から学びました。これからもぜひさわってみたいと思います。(Trangさん)
今回、独自にNISノードを建て運用しましたが、サーバー代をケチって最終プレゼンの30分前にメモリ不足で固まっているのに気付いたときは、血の気が引きました。(會田さん)

今後、同チームで取り組みたい事や、受賞した事への感想
1週間前に初めて会ったチームが、今回2日間徹夜で作業をし、2つも賞をいただくことができました。私はブロックチェーン技術で良いことがしっかり証明される社会をつくりたいと、昨年末からブロックチェーンの勉強を始めたのですが、今回このチームのみなさんに出会えて、一夜でその一歩となるサービスができたことを受け、このサービスをまずは実現し、そのほかに応用できる形を広めていけたら嬉しいなと考えています。(髙梨さんコメント)

この事業をさらにブラッシュアップさせていきたいです。
受賞できて安心しました。ここからがスタートだと思っています。(橋本さん)

チーム名:HealMes
五十嵐俊治
新谷光平
小島健太郎
三島明恵
石神かつひろ

このメンバーでチームを組んだ経緯
今回のハッカソンは予め組んだチームでの参加も可能でしたが、私達のチームは初日のお昼時間に個別参加者同士で顔合わせしてチームビルディングに至りました。基本的に受賞されているチームは予め開発のコンセプトを決めて臨んでいる方が多いのに対し、私達はコンセプト以前にお互いを知るところからのスタートでしたので、開発が間に合うかなどの心配はありました。

企画で特に推したいポイント
今回のハッカソンのテーマで、私達は「経歴証明」を選択しました。経歴というと職歴や学歴を連想しがちですが、私達は「健康履歴も大事」という新しい価値観の提案をアプリによって行っています。社員は運動や睡眠データを基に面接だけでは測れないその人の健康度を所属会社や転職志望先に提示することによって自身の評価向上に繋げられ、会社側もその人の健康経歴を把握した上で人事異動や採用活動を行えるという、両者にメリットがある形で提供されるのがポイントです。このアプリが実際に使われれば、より健康的な習慣を目指そうとするインセンティブが働き、労働生産性も高まるのではないかと考えています。

プロトタイプ開発時の苦労話
今回のハッカソンでは、FitBit (https://www.fitbit.com) のAPIから、生体データをクライアント上で取得し、内製のnodejsサーバーを経由してNEM上にトランザクションを作成、
管理者と被管理者が相互に、トランザクションを参照し健康ポイントの計上や配布を行う簡易Webアプリケーションを作成しました。NEMとFitBit APIは今回のハッカソンで初めて触ったので、実装よりも初期調査や検証に時間が掛かってしまいました。
しかし、検証を2 ~ 3日続けていくと、NEM Libraryがnodejs上で非常に扱いやすく、フロント側(Angular)で必要なデータを容易に取得・提供することができました。苦労した内容は、トランザクション生成と取得に要する時間となります。対策として、クライアント上のユーザー操作プロセスや画面構成、APIとの通信タイミング等を工夫して、一般的なWebアプリケーションと遜色の無いユーザビリティーを演出しました。(新谷)

NEMを触った体験談
ライトな Web アプリケーション開発向けの技術スタックと相性が良く、実装者目線で、複雑化しがちなブロックチェーンを取り扱う処理を効率的に疎結合に連携出来るため、非常に有難かったです。また、ドキュメントが分かりやすく NEM Wallet の UX も抜群で、ハッカソンにおける企画案から実装計画への落とし込み作業も捗りました。(新谷)

今後、同チームで取り組みたい事や、受賞した事への感想
健康経歴証明の活用シーンは多く想定され、ビジネスニーズや社会的意義に共感いただき受賞につなげることができました。
一方で実運用までにはプライバシーへの配慮をはじめとして、まだまだ制度面・技術面の課題を乗り越える必要があります。
NEM.io財団をはじめとした皆様に、今後ともよろしくサポートいただければと思います。

メディアによる受賞チームの紹介

「学位証明」と「研究不正対応」にブロックチェーン活用の期待高まる。海外事例紹介なども
経済産業省開催「ブロックチェーンハッカソン2019」レポート前編
2019年3月5日  Impress仮想通貨ウォッチ
https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/event/1172915.html

既存の教育概念や課題解決にインパクトを与えるアイデアが続出。最終審査と結果発表
2019年3月13日  Impress仮想通貨ウォッチ
https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/event/1174289.html

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *